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佐藤代表

ご挨拶    

 平成18年4月より改正介護保険制度下で、効果的な介護予防、地域密着型の介護支援が始まろうとしています。

 介護保険サービスの基本理念であるその人の生活・生き方を尊重し、自立して生活を送れるよう支援していく「自立支援」の観点からすれば、できる限り高齢者を要介護状態にしないこと、軽度の者を重度にしない事が重要であり、こうした観点から改正介護保険制度は介護予防を重視したシステムとなっています。その中で新しいサービスメニューとして、高齢者の保健医療福祉の専門家によって国内外の文献を評価・検討した結果、有効性を確立しているプログラムである、「運動器の機能向上」「栄養改善」「口腔機能の向上」を新予防給付に導入していくことになりました。

 いつまでも健全で自立した生活を送るためには、本人がこれからの生涯を通してどのような生活を送りたいのか。自身が意欲を持ちながら必要な支援を活用して希望の実現に向かっていくにはどうしたらよいのか。現在の課題や今後のリスクをきちんと捕らえて個別に対応していく効果的な支援システムが必要になります。いま、在宅に管理栄養士(栄養士)の活躍の場が与えられたのです。

 常日頃から私は、在宅チーム医療・ケアの中に高齢者の栄養管理が無くてはならないものと信じていました。数多くの管理栄養士(栄養士)が、高齢者の栄養・食事改善の為に在宅チーム医療・ケアに参加し、その知識・技術を活かすことができれば必ず栄養管理の効果はあがる。適切なアセスメントを行い重篤な栄養状態の危機を早期発見、早期対応するために他の専門家と協力して、脱水にさせない・褥創にさせない・嚥下困難で窒息させない・低栄養にさせない手だてはできるはずであると考えています。

 その思いを口にしているうちに、共鳴してくださる方々と平成11年12月に在宅チーム医療栄養管理研究会を立ち上げることが出来ました。研究会のメンバーは、医師、歯科医師、理学療法士、看護師、ケアマネージャー、ヘルパー、行政・大学病院・総合病院・老人系病院・特別養護老人ホーム・在宅サービスセンターの管理栄養士、製薬会社の在宅医療プロジェクトチームで構成しています。現在、在宅における栄養管理部門の確立という「目標」を掲げ、1つ1つ症例を分析し、検証しながら在宅に管理栄養士 ( 栄養士 ) が進出して活躍していくための根付き運動をおこなっています。

 平成18年4月、改正介護保険法実施のこの機会を逃しては、在宅高齢者への栄養ケア進出の成就はないと思います。研究成果を分析し積み上げることによって必ず介護予防や予防医学へ導く事項を見出し、成果を挙げるものと信じています。そのような思いを込めて第一出版よりスリーステップ栄養アセスメントを用いた「在宅高齢者食事ケアガイド」を出版しました。在宅高齢者の介護や医療に携わる全職種に広く愛読され、食事・栄養の問題に目を向けて頂き、真の介護・医療の地域ネットワークが組める事を願って意義ある研究会を続けていきたいと思っております。

   平成17年8月記

在宅チーム医療栄養管理研究会代表    
管理栄養士・ケアマネージャー 佐藤 悦子